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代表山田主規コンサルタントコラム

 

今回は「経営理念」の効果的浸透法について、数回に分けてご説明させて頂きたいと思います。

 

というのも、最近、私どもに寄せられるご相談で、特に増えてきているテーマの一つが

 

「一生懸命作った経営理念が、まるで大理石に水をまくように浸透しない」

というものなのです。

多くの賢明なビジネスリーダーの皆様が

 

長引く経済混乱の中、小手先のテクニックだけでは通用しない時代が到来し、

経営の本質的土台となる「経営理念」の存在が必要不可欠であることに気が付かれ、

決して安くないお金と時間を費やして、経営理念の再構築に真剣に取組まれておられます。

 

そして、完成した「経営理念」を社員手帳に記載し、朝の朝礼では皆で奨励し、

会社によっては、昇格試験に経営理念についてのレポートを提出させるなどして、懸命に経営理念の浸透に努めておられます。

 

 

ところが、半年経っても、1年経っても、3年経っても、全く組織に浸透しない。

浸透しないどころか、管理職の立場にある方々が「あれは額縁にいれて来客者に見せるもの」などと平気で口にする組織もある始末です。

 

 

  • 経営理念の必要性を認識しビジネスリーダーが一生懸命に作る。
  • それを、様々な浸透策を計画し実施する
  • なのに、中々浸透しない(どころか、無言の抵抗まで発生する)

 

 

何故、このようなことが起こるのでしょうか?

 

 

当社が100社以上の経営理念浸透のコンサルティングサポートをさせて頂き、その実体感から診えてきたこと。

 

それは浸透しない組織には、いくつかの要因が共通して存在しているということです。

その代表的な3つを挙げてみると

 

1,リーダーの自己不一致によるメンバーの抵抗

2,理念(価値)の押し付けによるメンバーの抵抗

3,理念の意義・意味が腑に落ちないためのメンバーの抵抗

 

 

1つめの「リーダーの言動不一致によるメンバーの抵抗」とは

リーダーが経営理念で唱えていることと、実際の行動や言動に乖離があり、

そのギャップにメンバーが、混乱してしまう場合です。

混乱はリーダーに対する「不信感」を招き、それがそのまま、理念に対する不信感へとなってしまうことが少なくありません。

 

 

 

2つめの「理念(価値)の押し付けによるメンバーの抵抗」とは

一方的に理念を押し付けられることにより、理念そのものにではなく、その展開の仕方にメンバーが抵抗をする場合です。

この場合、例え理念がメンバーの共感を生むような内容であったとしても、メンバーや組織の抵抗に、中々理念は浸透しません。

 

 

3つめの「理念の意義・意味が腑に落ちないためのメンバーの抵抗」とは

通常、経営理念は抽象度の高い文章にまとめられることが多く、「言葉」としての理解できるものの、

その言葉の奥底にある「エッセンス」を心の深い所で実感できないための発生する抵抗です。

 

 

この場合、往々にして

 

「言っていることはわかるのだけどピンと来ない」

「きちんと説明してもらったことがない」

「きれい事な気がする」

 

といったような声が囁かれたりします。

 

 

以上、

 

1,リーダーの自己不一致によるメンバーの抵抗

2,理念(価値)の押し付けによるメンバーの抵抗

3,理念の意義・意味が腑に落ちないためのメンバーの抵抗

 

の3点から経営理念が浸透しない場合の代表的な要因について説明して参りました。

 

そして、このような状況の場合、もしあなたがその組織やチームのリーダー、或いはプロジェクトチームであればどのような対応をされるでしょうか?

 

 

例えば

・ 会議や朝礼での理念唱和の強化

・ 常日頃の理念の大切さの教育

経営計画書や社内報、社内の至る所への理念の掲載

 

などでしょうか?

 

残念ながら、このような「更にアクセルをふかす」対応は、大きな効果を発揮しない場合が少なくありません。

 

逆に、更に組織やメンバーの抵抗を高めてしまう場合も少なくありません。

 

 

では、如何に経営理念を浸透していけば良いのか?

次回はその実践論についてご説明していきたいと思います。