「経営理念」の効果的浸透法4
「ミニ理念」を設定する
「理性で考えた理想(像)」と「感情によるこれまでの自分の自動反応」
のケンカをどのようにして対応していけば良いのか?
前回お伝えしたのは、
一つめは、とにかく言動一致させること
二つめは、自動反応の自分をハントすること
でした。
今日は三つめの方法についてお伝えします。
三つめの方法は、「ミニ理念」を設定することです
例えば、ダイエットの場合。
これまで、大食をされていた方が、専門家の段階的食事制限指導を受けずに、
ある日から突然、完璧なカロリーカットをしたらどうなるでしょうか?
超人的精神力を持っている方は別にして、多くの方がダイエットを途中で諦めるか、リバウンドをしてしまうとのことです。
先ほどお話したとおり、経営理念は「希望と志」をキーワードに創造されることが、少なくなく、それは「理想値」とも言えます。
だからこそ、直ぐに完璧な具現化を目指そうとすると、
頭と心にねじれ現象(ストレス)が生じ、更に「経営理念と逆の現象」を引き起こしてしまいます。
そこで、ダイエット同様、段階的な「小さな一歩」を設定し、
その実践の繰り返しをやっていくことが有効です。
即ち、
「経営理念を体現できていない自分」を治すのではなく、
「経営理念を体現できている部分をつくり、それを増やせば、いずれできていない部分が消えて行く」
という考え方で実践するわけです。
会議や朝礼のちょっとした時に
「今週私ができた小さな小さな経営理念の体現」
などを、トップも含め、各人1分づつ発表していくことも効果的です。
いかがでしたでしょうか?
シリーズで、「組織に経営理念が浸透しない」ことへの解決方法として、
「リーダーの言動不一致によるメンバーの抵抗」の対策について3つの方法をご紹介させて頂きました。
このうちの内、一つでも実践したならば。きっと、今までにない「元気の素」が貴方の組織に宿ります。
是非、お試し下さいませ。