ファシリテーター型リーダーが必要とされる背景

 市場が安定し、成長している環境では、ピラミッド型リーダーが力を発揮していました。

 そして、市場が成熟し競争が激しくなると、上意下達型の組織運営は限界を迎えはじめました。この状況を打破するために、メンバーの主体性を引き出すコーチ型リーダーサーバント型リーダーの必要性が高まってきました。 

 これらのリーダーによる組織運営は一定の効果を発揮し、成果を上げて参りました。

 しかし、経営環境の不確実性が更に加速している昨今、デメリットがメリットを上回る状況が増加し、組織の機能不全/やらされ・指示待ち状況が顕著になって参りました。
 このような状況下では、一人のリーダーが中心となり、組織を運営するだけでは立ち行かなくなりつつあります。そこで、リーダーもチームというシステムの一部となりオープンなコミュニケーションの中でシステム全体に働き掛け、システムの協働力を高め、パフォーマンスを最善の状態へと導くファシリテーター型リーダーの必要性が高まって参りました。

ピラミッド型リーダー

上位方針を下位に伝達し、管理統制によって現場を動かす

コーチ型リーダー

1on1の指導/支援によってリーダーがメンバーを導く

サーバント型リーダー

リーダーがメンバーの主体性を引き出しチームを運営する

ファシリテーター型リーダー

リーダーもシステムの一部となり、システムに働きかけ、チーム運営を行う

カリキュラム(アクションラーニング版)

カリキュラム(1DAY版)

オリエンテーション(9:30スタート)

1.やらされ・指示待ち発生メカニズムとリーダーとしての自覚

  1. やらされ・指示待ち組織が発生するメカニズムを理解し、そのメカニズムを発生させてしまう源はリーダーにあることを体験とグループ討議を通じて認識する
  2. ファシリテーター型リーダーが作る協働誘発型組織のポイントを認識する
  3. 自身の言動・反応パターンの認識  
  • 体験ワークを通して、リーダーである自身の影響力に気づく

<オプション>
360度評価を基に自身の言動・行動パターンの及ぼす影響を自覚する

2.自身のメンタルモデルを把握し、変革課題を明らかにする

  • 自己診断
  • 自己のメンタルモデルの理解と自己変革課題の明確化
  • メンバー一人ひとりと建設的関係性を築くためのコミュニケーションのポイント

3.自身の職場課題の明確化と自身の取組課題の作成

  協働誘発組織づくりのポイントを基に、自職場の課題を見極め、自身の取組課題を改めて明示化する

4.定着化に向けた取組策

 例:ワーキンググループの設立/コミットメントシートの作成/上司への手紙など

5.まとめ(17:00)修了

カリキュラム(2DAYS版)

1日目

オリエンテーション(9:30スタート)

1.やらされ・指示待ち発生メカニズムとリーダーとしての自覚

  • やらされ・指示待ち組織が発生するメカニズムを理解し、そのメカニズムを発生させてしまう源はリーダーにあることを体験とグループ討議を通じて認識する
  • ファシリテーター型リーダーが作る協働誘発型組織のポイントを認識する
  • 自身の言動・反応パターンの認識
    ※体験ワークを通して、リーダーである自身の影響力に気づく

<オプション>
360度及び組織診断を基に自身の言動・行動パターンの及ぼす影響を自覚する

2.自身のメンタルモデルを把握し、変革課題を明らかにする

  • 自己診断
  • 自己のメンタルモデルの理解と自己変革課題の明確化
  • メンバー一人ひとりと建設的関係性を築くためのコミュニケーションのポイント

3.チーム運営のためのファシリテーションスキルを理解・修得する

 □ ファシリテーションの全体像を理解する
 □ 導入スキル
 □ 発散スキル
 □ 収束スキル
 □ 合意スキル

一日の振り返り(17:00修了)

2日目

1日目振返り(9:30スタート)

4.チームの現状を診立て、建設的介入を図る

  • コンテンツとコンテクストのねじれを早期発見する
  • これまで学んだスキルを活用し、課題に応じた介入スキルを習得する

5.リーダーとしての介入のマインドセット(心的安定性とあり方)を図る

  • ライフラインによるロールモデルの抽出
  • 取り入れたいロールモデルの信念・価値観の明確化
  • 信念・価値観を取りた時の気持ち・言葉・行動のイメージづくり

6.総合演習 

  • 業務テーマによるファシリテーター型リーダーの実践
    ・課題認識
    ・理解の深化

7.職場課題の明確化と自身の取組課題の作成

  • 協働誘発組織づくりのポイントを基に、自職場の課題を見極め、自身の取組課題を改めて明示化する

8.定着化に向けた取組策

例:ワーキンググループの設立/コミットメントシートの作成/上司への手紙など

9.まとめ(17:00修了)